目に入れても痛くない

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ヤフオクでPowerMac G5 Dual 1.8GHz 新品を20万ばかしで落札した。
今日届いて、この文章もそのマックからの書き初めです。

憧れのG5デュアル。
1年間アップルのホームページをヨダレををたらしながら見続け、
20万でデュアルが買えるようになったら買おうと心に決めていた。

やっぱり早い。前機のG4 400MHzとは訳が違う。
水から陸にあがったような滑らかさ。
例えばこれで、アフターエフェクツのレンダリングは8倍の早さになる。
24時間かかっていたレンダリングが3時間で済むということだ。
フィルターをかけた映像自体のプレビューなども短縮されるから
作業時間はさらに短くなるに違いない。
描画が重くてみれなかったFlashもサクサク動いて、
これが本当の速度かと今頃気づくサイトがいっぱい。

結局、僕の狭っ苦しい部屋にMacが4台になった。
デスクトップが3台とノートが1台。
今日、3台同時に起動して作業していて、ちょっと買い物に出かけ
帰宅すると、部屋にほんのりMacの香りがただよっていた。
Mac臭。そのようなものが存在するのです(気持ち悪いね)。

まさか自分がMacにこんなに愛着を覚えるようになるとは思わなかった。
最初はWinでもMacでも別にどっちゃでもいいやと思ってたのに
使い続けてるうちにディープ・アディクト。
OSをインストールして一番最初に起動したときに
どうぞよろしくと挨拶をするのなんて朝飯前だ。

3台同時に起動していると、ちょっとコンピューターに囲まれたハカセっぽい気分になる(テルミンもあるし・・)。そして存在として、ちょっとMacに負けているような気になってくる。となれば、ハカセとはきっと機械に侵されているような人のことを言うに違いない。

そういえば僕はノリマキ・センベイ博士に憧れていたかもしれない(もちろんキリッとした方の)。いずれミドリさんのような素敵な嫁さんをもらい、産まれてくる子供はやがて超能力に目覚めるのだ!
妄想はさておき、アラレちゃんのような人格をもったロボットを作れるのはすごく豊かな感性をもった人だと思う。きっとMacを作っている人の持っている豊かな感性が、Macにある種の人格を与えているのだろう。

もっと極端に機械に侵されると、自分の肉体に機械を埋め込みはじめるかもしれない。
僕にもそういう欲求があって、タトゥーはあまり興味ないけど、サイボーグには興味ある。
スイッチを押したりしているうちは、それはまだ機械にすぎないが、脳波とかと連動して無意識に制御されるようになれば、それは機械ではない。肉体だ。

人は機械と仲良くなると、それを肉体化しようとすると思う。
すごいギタリストはギターを手足のように使う。
ジミヘンは我慢できなくて、ギターをくわえこんでしまった。

コンピューターのインターフェースを考えるということは、きっともっとコンピューターと仲良くなりたいと思っているからだ。
そして根底にはいずれ一つになりたいという欲望があるのではないか。そう考えると僕がテルミンを一生懸命触ってる姿はとても変態チックに思えてきた。
まあしかし、犬好きな人が犬と顔を近づけるようなものだと思えばいいだろう。
プログラミング言語も、言語というだけあって、コンピューターというのはやはりコミュニケーションできるものなのだなと思う。

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このページは、hornedが2005年1月23日 02:17に書いたブログ記事です。

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