2006年3月アーカイブ

サフランボル2

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10時間以上寝て、目が覚める。
雪がガンガンに降っていて
撮影どころじゃなさそう。

ふらふらと散歩に出掛け
丘に上ると猫がいた。
ちょっとかまってみたら
ずっと後を付いてくるようになったので
小1時間ほど猫と遊ぶ。

猫と別れて散策していると
また少年たちが寄ってきていろいろ質問してくる。
写真をとったり、
僕が片言のトルコ語で応対したりしてるうちに仲良くなると、
一人の少年が僕に1リラ硬貨を見せて何か言っている。
どうもシミット(ごまパン)を
おごってくれるようだ。
シミット屋に連れていかれて
1つ0.5リラのシミットをもらう。
お礼を言って別れた後も
度々その少年たちと出会い、
そのたびに自分が食べている
お菓子やらなんやらもらった。

トルコ人は、人をもてなすのが大好きだと聞き、
実際サフランボルではそういう人達に沢山出会った。
その気質は子供の時にもう備わっているようだ。

この日は昼寝したり散歩したりして
何をすることもなくボーっと過ごした。

宿に帰ると韓国人の女性が二人いた。
海外旅行2回目なのに
エジプト→ヨルダン→レバノン→シリア→トルコ
と旅しているらしい。
タフなガールズ。
レバノンが一番良かったと言っていた。

イスタンブールで
爆発テロがあったとかテレビで言っている。
こえーなーとかみんなで言い合って騒ぐ。

夜も大分ふけて、新たな宿泊客。
日本人の女性。
山田花子を鉄道オタクにしたような印象。
イスタンブール大学に留学してるらしい。
何かを偏愛してるとかではないが、
話し方はまるっきりオタクでいらっしゃる。
コミケにいても全く違和感がない。
あえていうならトルコオタクかも。
あらゆるトルコ語の会話を翻訳しようとしてくれる。

そんなメンバーでワイワイと夜が更けた。

MOVIE3

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サフランボルの子供。








ヤスミンと隣の家の子(僕のアホ声入り)。

サフランボル1

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サフランボルで泊まったのは、トルコ旅行者には
日本人宿として有名なバストゥンジュペンション。
ここにはヤスミンという宿屋の娘さんがいて、
かわいいと評判だ。

宿に入って出迎えてくれたのはそのヤスミン。
確かにかわいい。
頭にはヒジャブ(髪の毛を見せないように覆う布)を被っている。

素朴な調子で日本語を話して応対してくれる。
清楚なたたずまい。
綺麗な声。
神秘的な瞳。
吸い込まれそう、とはこのことかと思う。

もう少し外見的なかわいらしさばかりを想像していたが、
内面の純粋さのオーラのようなものも強く感じた。
なかなか日本では出会えないタイプ。
そんなわけで、いきなり惚れてしまった。

部屋に案内してくれたのはヤスミンのだんな。
残念ながらヤスミンは結婚している。
(20才のときに結婚して、いま24才らしい)

案内してもらった部屋は、昔のトルコの生活を思わせる雰囲気があった。
サフランボルは古い民家が沢山残っていて
その古い町並みが世界遺産になっている。
そして、古い町並み以外にはとりわけ見所もないので
のんびり過ごすことが出来る。

早速、散歩にでかけようと階段を降りて一階のサロンに行くと、
ヤスミンのママ(つまり宿の女将さん)がいた。
顔は似てるけどよくしゃべるおばちゃんって感じ。
基本的に英語をしゃべる。

最初は僕にかまってくれてたが、
近所のおばちゃんが入ってきておしゃべりモードに突入したら
僕の存在を全く忘れている。
そんなアンネ(トルコ語でお母さんの意味)を横目に
外に出掛ける。

とてものどかだ。
いままでと空気が違う。

話しかけて来る人も客引きとかじゃなく
親切(ちょっぴりおせっかいも含む)で話してくれるので癒される。

小さな子供は、すれ違うと挨拶してくれる。
自分の食べているお菓子を分けてくれる。
「フォートー、フォートー」と言いながら
かしこまって自ら被写体になってくれる。

夕食は家庭料理をペンションで食べさせてもらう。
アンネの手料理だ。
うまい、がめちゃくちゃ量が多い。
アンネは容赦なくオカワリを持ってくる。
意地で全部食べた。満腹。

幸せな気分で就寝。
サフランボルはいい町だ。

アンカラ~サフランボル

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朝起きてホテルの朝食
ビュッフェ形式だったので
エキメッキ(トルコのパン)を食べまくる。

気分よくホテルをチェックアウトして
地下鉄でバスターミナルへ。

アンカラはトルコの首都なのだが、
行きたい場所がないのでスルー。
なので、すぐに第3の目的地サフランボルへ向かう。

ターミナルに到着。
アンカラのターミナルはすごく大きい。空港のよう。
トルコは、鉄道よりもバスが圧倒的に発達していて
日本よりもサービスがよい。
例えば紅茶やお菓子が出る。

バスの中は少し寒かった。
途中休憩の時間に食堂で食べた
パンとスープがしみうま。
この旅で一番忘れられない味。
幸福な気分で余韻にひたりながら
風景を眺めた。

7時間後サフランボルのターミナルに到着。
送迎バス、タクシーと乗り継ぎ、旧市街へ。

旧市街へ入った瞬間、全く雰囲気が違う。
いつスリに襲われるかとか、
いつ客引きが声をかけてくるかなんてことと無縁の世界。
ツーリスティックな匂いが全然しない。

実際、タクシーの運転手(拉致問題のジェンキンスさんみたいなおじいちゃん)が
がんばって荷物を積み降ろししてくれたので
チップをあげようとしたら、いらないて言って断られた。
今までにない反応。

緊張が一気に解けて、ニヤけながら歩く。
あー、いい街に来たかもー。

カッパドキア~アンカラ

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朝7時。早起きして、ギョレメ屋外博物館にいく。
屋外博物館は、キリスト教の修道場だったところで
奇岩の中に沢山の洞窟教会がある。
壁画を、一つ一つ見ていく。

8時にはまだほとんど誰もいなく、
気分よく撮影&観光をする。
しかも今日は晴れていてかなり爽快。

9時になったら徐々に人が多くなってきた。
日本人とか韓国人が多い。

宿に帰って朝食を食べる。
僕が飯を食っている後ろで、
オーナーの友達の兄ちゃん達が
何かニヤニヤして話している。
宿のオーナーは良い人っぽいが、
その回りの奴らは、ちょっと日本人をなめてる感じでむかつく。
トルコ語で何を言ってるかは全くわからないが
雰囲気でわかる。

当初はもう一泊する予定だったが、
昨日全部見たいところを見てしまったし、
あんまり長居したくない気分なので移動を開始。

チェックアウトをしてターミナルに向かう。
前の日、ひげづらの運転手が、
明日12時に○○会社のチケットを買って待ってるから
と言っていたが、放置。
もう信用できん。
違うバス会社でチケットを買った。

しかしこの別会社のバスも大変だった。
直行だと思っていたのに途中で何度も乗り換えさせられた。
いきなり途中のターミナルで下ろされ、○○時にあのバス(同一会社)が
出発するからそれに乗れ、と言われる。
バトンリレーのように
あちらのバスからこちらのバスへ。
ある意味すごい連携。
僕は不安なので、乗り換えるたびに
運転手に行き先があっているか確認した。
一回は違う行き先のやつに乗っていてやばかった。

そんなこんなで、なんとか首都アンカラに到着。
アンカラは大分都会で、日本と同じような感覚で地下鉄に乗れた。

街の中心に着いたのでホテルを探す。
ここで初めて、安宿じゃない
中級ぐらいのホテルに泊まることにした。

旅も中盤なので、中休みだ。

ホテルには、テレビや冷蔵庫、なんといっても
でかいバスタブがあって感動。
おもいっきりくつろぐ。

晩御飯は近くのレストランでビフテキを食べる。
ビフテキと言っても松屋で出てきそうな
薄めの硬い肉で500円ぐらい。
しかし量は松屋の三倍ぐらいある。
多かったが、無理矢理かっこむ。

ホテルに帰って
ゆっくりくつろいで就寝。
ちょーベッドやらけー。

回り込み

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もうすっかり旅行気分が抜けているのに、
1ヶ月前の旅行記をずっと続けて
書いていくというのは
何か他人事のようで、違和感がある。
どこか嘘くさい。

思い出を、自分の都合の良いように編集する作業。
それを贅沢なテクノロジーを使って
やっているのだから、なんとも回りくどい。
すでに経験したことを何ステップも踏みながら再構築してみるけど、
それで出来上がるのはいったい何なのか。

便利になればなるほど何故か毎日が忙しいというのは、
実は、便利になればなるほど回りくどいことを
沢山しているからじゃないかと思えてくる。

でもしかし、回りくどいことは悪だと言っているわけではない。
茶道・華道・剣道、なんでもよいが、
ぐるっと回り込むとそこに道が出来る。
その道を他人が見て何か思う、ということはあるだろうし。
むしろ回り込む以外には興味がない、とさえ思えてきた。

カッパドキア3

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運転手に宿まで送ってもらう。

着いた宿は一見普通のペンション。
普通のペンション・・。
洞窟部屋にしてくれと言っていたのに・・。

運転手に抗議すると、これは洞窟部屋だという。

中に入ってみると、確かに微妙に石で出来ていたのだが
何というかフェイク洞窟って感じ。
しかもすごく寒い。

ヒーターがあることは最初の交渉の時に
何度も確認していたので
ヒーターはどうやってつけるんだ?と言うと
オーナーに聞いてくれと言い残し、
ひげづらの運転手はさっさと帰ってしまった。

宿のオーナー(グリーンデイのボーカルみたいな顔のにいちゃん)に
聞くと、30分後につけにいくから待っていてくれと言う。

・・30分以上経っても一向に来ない。
このパターンには大分慣れてきた。

40分ぐらいして
また言いに行くと、オーナーはいなくて
その友達みたいな別のにいちゃんがいた。

彼がオーナーに言っておくと言うので待っていると
30分ほどしてオーナーがやってきた。

「実は調子が悪くて動かないんだ。」

やっぱり…。
ていうか最初から動かなかったに決まってる。
日本人だから文句を言ってこないだろうから
放っておいて、やり過ごそうと思っていたに違いない。

一応すまなそうな顔をして
一番広いダブルの部屋に移動してくれという。
この際広さなんてどうでもよかったが、
毛布を沢山持って来るように言ってしぶしぶOKした。

気を取り直して飯を食いに行く。

カッパドキアのレストランは
冬はシーズンオフで半分以上閉まっていて、
入った店は地元のおっちゃんっぽい人が
4人で酒を飲んでいた。
どうやらそのうち一人がウェイターで
もうひとりはコックのようだ。

トルコに来て初めてビールを飲む。
そんな気分だ。
カッパドキアはちょっと疲れた。

再び宿へ。
布団を被って寝る。
何故トルコはこんなに寒いのに薄い布団しかないんだろう。
日本の布団はしばらくじっとしているとあったかくなるが
トルコの布団はいくら時間がたっても冷たいままだった。
こんなこともあろうかと
日本からカイロを持って来ていたので
沢山貼ってねた。

MOVIE2

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ひげづらの運転手と移動(音入り)。

撮影スポット間の移動は5キロずつぐらい。








ドラクエな廃墟の街。

僕と運転手以外は誰もいない。

カッパドキア2

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車でツアーに出かけた。

ひげづらの運転手は、うさんくさかった。
ホストのようなうさんくささではなく、
生活に困って法を犯す感じのうさんくささ。

車は一箇所を30分ぐらいかけてゆっくりまわる。
僕が熱心に撮影しているので気を利かしてくれたのか、
運転手が、あなただけのスペシャルサービスと言って
寄ってくれたポイントがとてもよかった。
誰もいない。ドラクエの廃墟の街を訪れたような気分。

しかし後になって調べると入場料など
微妙にぼられていたことに気付く。
200~300円ぐらい。セコいことすんなよな…。

ツアーが最後のほうになると、
壷工場とカーペット工場の話しをしてくる。
お決まりのぼったくりショッピングコースだ。
もちろん、全く興味がないと言って断った。

最後のポイントで車から降ろされ、撮影を始めた。
すると、運転手は10分したら戻ってくると言ってどっかへ行ってしまった。
暫く気分良く撮影していたが20分経っても戻ってこない。
・・もしかして荷物持ってトンズラされた?
トルコでそういう被害に出会ったという
インターネットの書き込みが思い出される。
「さらばじゃ」というみのさんの言葉が頭をよぎる。

40分経った。
もう10分待って戻って来なかったら
警察行ってやろうかとか色々考えていた時に
やっと戻って来た。

怒りよりも、とりあえず安心した。

そのまま宿まで送ってもらう。
ツアーといっしょに、宿もその旅行会社に手配してもらっていた。

ちゃんとした宿だろうか・・。
不安はつづく。

カッパドキア1

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薄暗い旅行会社の奥に案内された僕。

しばらくして、ボスみたいな奴が出てきた。
妙に威厳がある。
例えて言うなら、みのもんたとロバート・デニーロを
足して2で割ったような感じ。
服装はデビット・リンチの映画に出てくる
田舎のポリスマン(私服警官)のような感じ。
わかるだろうか?わかりにくいかも。
とにかく、こいつは役者として成功しそうだなぁとか
どうでもよいことを考えながらツアー交渉。

僕の目的は撮影で、一つ一つの場所を
ゆっくり回りたいんだと伝える。
すると、みのさんは、ミニバスを半日
僕一人のためにチャーターしてくれるという。

それはいいかも。と思う。

もともと目的の村に着いたら、
旅行会社に行くかタクシーと直接交渉して、
同じように僕専用の車を
チャーターしようと思っていたからだ。

目的が一致した気がしたので、乗り気になって値段交渉。
まあこんなもんか、という値段(5000円ぐらい?)になったところで
オーケーして、昼ご飯をいただく。

昼ご飯はその旅行会社のスタッフの人達8人ぐらいに囲まれて
まかない飯をいっしょに食べた。
村の青年会の寄り合いみたいな雰囲気で、ちょっと地元を思い出す。
飯はめちゃくちゃうまかった。
エキメッキ(トルコのパン)も焼きたてで、その他おかずの味もバランスも抜群。
やっと気分を落ち着かせることが出来た。

食事が終わり、ひげづらの運転手と一緒にツアーに出掛ける。
みのさんは別れ際に日本語で「さらばじゃ」と言った。
(みのさんは少し日本語を話す)
その言葉が妙に意味ありげに聞こえて不安になるが
あまり深く考えないようにした。

つづく

イスタンブールを離れ
カッパドキアまで移動する日。
移動は国内線を予約済みだ。
朝6時に宿をでて空港に向かう。

路面電車
飛行機
タクシー
長距離バス
と乗り継いでやっとカッパドキアに到着。

道中、二人のタクシーのうんちゃんに
ぼったくりトークをされた。
最初の運転手は、路面電車が走ってるのに
始発までまだまだ時間があるから乗れと言う。(乗らなかったが)
次の運転手は、本当はシックスティリラ(60リラ)の料金を
シックスティーンリラ(16リラ)と
ぼかしたような発音で言ってくる。(ひっかからなかったが)
トルコの観光地にはそういうしょーもない嘘をつく奴が多い。

バスも、バスターミナルに着くと
各社の客引きのオッサンがいっせいに寄ってきて、うざい。
信用あるバス会社の名前を事前に調べておく必要がある。

僕は事前にインターネットで調べて知っていたので
まあ問題なく切り抜けれたけど、
何の知識もなく来ると大変だろうなーと思う。

さて目的のギョレメ村に到着したが、バスを下りると
例によって客引きのオッサンが沢山寄ってきた。
旅行会社のオッサンで、ツアーに申し込んでもらうのが目的だ。

どこに行くんだ?
ホテルか?
なんだ?かんだ?
と聞いてくる。

自分でいくから、と振り払っていたが、
どうもオッサンの様子がおかしい。
僕が行こうとしてる宿までは10キロ以上あるという。

やっと僕もミスに気付いた。
目的の村の一つ前のバスターミナルで降りてしまっていたのだ。
最初は嘘かと思っていたが、どうやら本当らしい。

しょうがないから目的の村までのミニバスに
乗せてやるというオッサンに着いていく。
暗ーい建物の中に入っていくと
そこは旅行会社のオフィスで、
ツアーの話しが始まった。
やっぱりかよ・・と思いつつも
突然のミスで若干混乱していたので、
そのまま話しを聞かざるを得なかった。

つづく

MOVIE1

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お祈りの時間(音入り)。

1日5回あるお祈りの時間になると、アザーンというおっさんの
生声の呼びかけ(演歌調)がスピーカーを通じて街中に響き渡ります。
それに応じて人が集まってきて、モスクでのお祈りが始まります。
この映像は、お祈りの最中のモスクの外で撮ったもの。








お祈りの時間が終わった直後にモスク内に入ったとき。

白い帽子をかぶってるオッサンはキリスト教でいう司祭みたいな人、かな?

イスタンブール1

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朝起きて、宿の最上階にあるというサロンに行く。
この宿は日本人が良く利用する宿だとガイドブックに書いてあった。
そういうわけで、日本人いるかな?と期待。

扉を開けると外人ばっかり4人ぐらい。
しかも宿泊客というより、顔なじみといった感じの集まり。
あまり予想していなかった雰囲気だったので
驚いてしまって、しばらく沈黙。
外人もこっちを見て、ハテナ?って顔で沈黙。
最初に出てきた言葉は
「ウェ・・・、ウェア・・、イズ、オフィス?」

昨日の受付してくれたおっさん(オーナー)を
探していると伝えたかったのだけど・・。
困っている僕を見て、一緒にオーナーを探してくれた。

オーナーはいなかったので、
一緒に朝ごはんを食べながら少し話す。

イギリス人夫婦?っぽい人の旦那の方と話していると
日本に友達がいて空手のスクールをやっていると言うので、
しめたと思い、自分は空手のブラックベルトだと伝える。
おおそうかい、型はできるかい?と聞かれるので、
いやむしろ自分は組み手のほうが得意だ、
みたいな感じで、日本では滅多にしない空手トーク。
とりあえず日本人は空手をやっているという
イメージを守ることに成功して、サロンを出る。

宿から歩いて、まずはアヤソフィヤ聖堂へ。
アヤソフィアは、ビザンティン帝国時代にはギリシャ正教の総主教座として、
後にイスラム教のモスクとして使用された古い建物。

ビデオの三脚は入口のところで没収されてしまった。
空港のスキャナーのようなものと同じ機械で荷物を調べられる。
しょうがなく手持ちで撮影することに。

内部は思い描いていたイメージとピッタリで
いきなりの当たりロケーションにテンションがあがる。
警備の人に注意されながらも、そこかしこを撮影。

次にスルタンアフメット・ジャミイ(通称ブルーモスク)へ。
まあこんなもんかという感じ。
観光地としては興味深いが、撮影したい絵はない。
ジャミイと呼ばれる建築物はイスラムのお寺みたいなものなので
この後行った他のジャミイも似たようなものだった。
内部空間自体は、どのジャミィもなかなか瞑想的で、やはりお寺みたいな雰囲気。

昼飯はキョフテ(ラム肉のハンバーグみたいなもの?)、
晩飯はシシケバブを食べる。
シシケバブの店は日本人観光客ばかりだった。
「地球の歩き方」はすごい影響力。

その日は満足して寝る。


次の日。

朝早めに起きて出掛ける。すごく寒い。
路面電車に乗ってイェニ・ジャミィとエジプシャン・バザールへ。
まあ普通。

この日はとにかく寒かった。
いったん宿に避難してもう一枚インナーを増やす。合計6枚重ね。
ユニクロの「ヒートテック」というインナーの上下はとても役に立った。
ついでに部屋の内部を数カット撮影。

気を取りなおして地下宮殿とグランドバザールへ歩いて移動。
印象は、予想通り。
ベタな観光ポイントは一応押さえているが
期待以上でも以下でもない。

続いてスュレイマニエ・ジャミイへ向かう。
事前に調べたインターネットで、
良かったという発言が多かったのでここには少し期待。

てくてくと歩いて移動。
ん。
どうも小汚いオッサンに後をつけられる模様。
振り返ってもフフフーンといった感じで知らんぷりをする。
芸人のコントよりも下手くそな知らんぷりだ。
蛇行して歩いて振り払おうとしても
グラディウスのオプション機のように
ピッタリと後をマークされる。
どう考えてもスリなので
振り返って思いっきり睨みつけてガンを飛ばす。
小汚いオッサンは
わかったよ、そう怒るなよ、みたいな顔をして
どこか消えていった。
ふとみると、すでにウェストポーチのチャックは全開。
ウェストポーチにはビデオカメラを入れていて
サイズピッタリの大きさなので
そう簡単には抜き取れないのだが、少し危なかった。

スュレイマニエ・ジャミイは、確かにジャミィの中では
一番良い気がした。

晩めしは煮込み料理。
安くてうまい。
アイランというトルコ定番の塩味のヨーグルトドリンクは
毎食のように飲んだが、このときにはすでにはまっていた。

宿に帰る。

再び最上階のサロンに行くと
日本人の女性が3人いた。
年は29、29、32ぐらい?
あとオーナーと、オーナーの息子と、
よくわからないトルコ人一人。
とりあえず情報交換をする。

29才の二人組と32才の女性も、この宿で偶然出会い、
一緒にカッパドキアに行って、またこの宿に帰って来たそうだ。
32才の女性は旅慣れているというか
放浪癖のある半分ヒッピーみたいな印象。
この後もイランに行くらしい。

一方、29才の二人組のほうは
よくこの二人でトルコに来たなと思うぐらい
英語もほぼしゃべれない。

イスタンブールでは日本語で声をかけて来た
トルコ人の男に付いていって、
相手の家まで行ったが、
やっぱりエロな雰囲気になったので逃げてきたとか、
カッパドキアではツアーを申し込んだが
行くはずだった場所にも行ってもらえず、
日本語ガイドを頼んだのに英語のガイドが来て、
何言ってるかさっぱりだったとか。
散々だ。

しかしそんな目に会っているのに
驚くほど脳天気で明るい。

その夜、僕はその日本人女性のうち一人と恋に落ち、
めくるめく夜を過ごす・・こともなく、普通に寝た。

出発~イスタンブール

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かばんを持って家をでる。地下鉄で難波へ。

ガラガラとかばんを引いて歩く。
見慣れた難波も異国に見える。
くらくらとめまいがして、
行き交う人は日本人の顔をしていない。ような気がする。

空港にはあんまり人気がない。
シーズンオフの日曜の夜というのはこんなものだろうか。
やがて飛行機は飛んだ。

エミレーツは空いていて、隣の席をつかって寝ることができた。
飯はチキンののった中華丼のようなものだった。たいしてうまくない。
飛行機で後ろになった男女が新婚旅行ということで
ケーキのプレゼントをもらっていた。

ドバイに到着。免税店がショッピングモールのように並ぶ。

8時間の乗り継ぎ待ち。
ミネラルウォーターとダイエットコーラとカレー風味のスナックを購入。
Dhsという現地の通貨。1USD=3.6Dhsぐらい。

8時間の待ち時間を利用して、ストーリーのあらすじを作る。
それに基づいて撮影ポイントの洗いだし。
撮影プランをここで一気に考えることに。
追いつめられないと何もできない性分。
何とか、一通り終了。

ドバイからイスタンブールを目指して出発。
機内ではトルコ人のおばちゃんグループに囲まれ、
写真を撮ってくれとせがまれるが、
渡されたデジカメがビデオモードになっていて困る。
英語で説明しても意思疎通できず。適当に撮ってごまかす。
やっぱり、おばちゃんは英語しゃべれなかった。ちょっと先行き不安。

ハイネケンを2本飲む。

飛行機はやっとイスタンブール上空へ。
しかし雨がすごくて全く視界が効かない(エミレーツの飛行機には
前方と下方を見ることが出来るカメラが付いていた)。
飛行機がとても揺れている。
震度4~5ぐらい?超こわい。
着陸の軌道に入っては逸れ、入っては逸れして
4回ぐらいぐるぐるとやり直す。
やっと着陸した時には機内に自然と拍手が沸き起こった。

イスタンブールは雨。

空港に着いたらサングラスを着用。
うざい客引きを避けるため。
ニット帽を深く被れば国籍はわからない。
おかげで宿に着くまで一人の客引きに捕まることもなかった。
(ちなみにこの後サングラスを使うことはなかった。
ちょっと無視すれば簡単に振り払えることがわかったので。
ただし女性旅行者はそうはいかない、らしい。)

そのまま国内線のターミナルへ。
3日後のカイセリまでのフライトのリコンファームをする。

メトロと路面電車を乗り継いで宿へ移動。
早速道に迷う。宿が見つからない。
辺りは暗く、雪が降っていて周りがよくわからない。
ちょっとへこむ。

30分ほどうろうろして、なんとか到着。
予約をしていたこと伝えるが、部屋を確保してなかった模様。
でもダブルの部屋が空いていたので
そこにシングルの料金で泊めてくれた。
後で知ったが、そこが一番良い部屋っぽかった。

その日は、とりあえず寝る。

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