最近、「グミ・チョコレート・パイン」っていう映画みて、
それがおもしろかったですよ。
監督のケラリーノさんのインタビュー曰く、
「
大槻ケンヂの原作小説に描かれた「しょっぱい青春」の世界。
そこに《なりたくなかった種類の大人になってしまった》という
後日談を脚本段階で加えた。
」
とのこと。
その《なりたくなかった種類の大人になってしまった》という
部分はとても成功していて、
「しょっぱい青春」をさらに深く感じる映画になっていました。
僕の周りの状況としても、若さと夢だけで過ごせる時代は
残念ながらもう終わり始めていて、
そういう青春の世界から目をそらすようにして生きている人や、
夢をあきらめたようなあきらめていないような中途半端な状態の中
自分をごまかすように生きている人が結構沢山いると思う。
僕も知らず知らずそういう状態になっていってる。
それが良いとか悪いとか言いたいのじゃなくて、
そうなったらしょうがないのだから現実と向き合って、
またそこからどう生きていくかというので
たぶん全然かわってくると思う。なので、それはまあ頑張るしかないのだけど。
あと、この映画でおもしろかったのが
80年代の時代考証がすごくよく出来ていて、
衣装とか髪型とか、当時流行ったカルト映画に対する態度とか、
ノイズ系のミュージシャンってほんとにあんな感じやなぁとか、
そういうのがおもしろかった。キャスティングも良かったし。
オススメ。
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