帰還

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大阪に帰ってきた。

というか東京に行ってたということ自体も
ほとんど知られてないと思うが、
実は3ヶ月ほど東京で勤務していた。

単身赴任とか公に言ってしまうと
妻子を大阪に残しているのが知れてしまって物騒だし、
東京には仕事に集中するために行ったということもあり
出来るだけ人に連絡せずに淡々と働いていた。
そして、たまの休みも関西に帰ったりしていた。
それでもまあ丁度良いタイミングで連絡をくれた
何人かとは会うこともできたのでそれは楽しかった。

東京には研修というか修行というか
そういう感じで行っていた。
沢山の新しいことを学び、とても良い刺激になった。
そして、ひさしぶりに仕事をやりきる爽快感を味わった気がする。
しんどくてヘトヘトになっても
最後までやりきった後というのはとても気持ちがよいものだった。

どうもここ何年かは、そういう爽快感を忘れていた気がする。
山登りに例えたら、自分の体力の限界が見えてきた時点で
早々に山を降りてしまっていた感じ。
「まあ最低限は頑張ったし、そこそこ上まで登ったしいいやろ」みたいな。
本当に見たかった景色はまだ全然見れてないのに・・
そういう仕事のやり方をやっていると
何が良いか悪いかよくわからないまま
どんどん閉塞感だけが募っていくばかりだった。

今回、もう無理と思ってもあきらめずに
最後までやりきる気持ちを思い出すことが出来たのは
とても大きい収穫だ。
もちろんまだまだ上はあるし頑張らねばならないのだけど。

他にも発見は沢山あった。
まだうまく頭が整理できてないので
この3ヶ月の出来事を『エジプトにピラミッドを作りに行った』という
例えで言ってみるとこんな感じになるんじゃないかと思う。

「今度エジプトにピラミッド作りにいくことになってん。
 エジプトのピラミッドってホンマは人間が作ったんちゃうやろ?
 たぶん宇宙人の仕業やで。それか魔法か。
 どっか外国からすごい装置を買い付けてるんかも。
 俺が秘密を探ってくるわ。」

「エジプト着いた。よっしゃ、やったるでー。
 ピラミッドって遠くから見るとキレイやけど、
 近くで見るとデカイなぁ。頂上がかすんで見えるわ。」

「え?この石、ほんまに運ぶんですか?あそこまで?今日中に?
 なんか機械とか魔法とか使わないんですか?人力で?やっぱり?
 うすうすそんな気はしてたけど・・」

「うわ、石重た!ていうか皆めっちゃ運んでるやん!片手で運んでる人いるやん!
 確かに皆すごいけど・・こんなやり方で本当にピラミッドは完成するんやろか・・」

「もうあかん・・、限界や・・。でもなんかこういうのを求めてた気もする。」

「うっひょーー(←だいぶハイになってきた)」

「うわっ、いつのまにかだいぶ出来た。
 ホンマに一つ一つ積んで行けば出来上がって来るもんなんやな・・」

「完成!した!でも向こうにもっとでかいピラミッドいっぱいあるな。がんばろっと」

・・ていう。
なんかこう書くとつまらないかもしれないが、
インディージョーンズにヒューマンドラマの要素を足して
うまく映像化してもらえば幸いです。

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このページは、hornedが2009年8月18日 01:46に書いたブログ記事です。

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