サフランボル3

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朝起きると晴れていた。
絶好の撮影日和。

一般公開されている古い民家を目指す。
行く途中、犬に出会い、後を付いてくるので、しばらく一緒に過ごす。
動物との距離が近い町だ。
民家は冬期だからか、しまっていた。

しかたないので丘に行くことにする。
丘に着くと雲っていた。
しばらくぼーっと晴れ間を待つ。
昨日の猫がまたやってきた。

丘を降りて市場へ。
香辛料店のおじいちゃんに
店先を撮らせてもらう。
ビデオに自分が映っているをみて喜ぶおじいちゃん。

しばらくすると別の店からヒッピーみたいな
トルコ人が出て来て中に入れという。
ちょっと怖かったけど、
サフランボルだから大丈夫かなと思って中に入る。
チェレビィというこのトルコ人は
自分は壷を作るアーティストだと言う。
ほんとかなー?と思っていると
自分が取材をうけたいろんな新聞をみせてくれる。
確かに結構でかく載っている。

彼が日本人の友達と連絡とりたいから
手伝ってくれと言う。
ケータイの番号を聞いたものの
国際電話のかけかたがわからないらしい。

国際電話の掛け方を教えてあげると
うまくつながったようだ。
チェレビィは機嫌よく話しかけているが
英語が下手なので
あまり通じてない様子。
代わってくれと言われて電話を代わる。
代わってみると相手は日本人のタクマという人で
今シーアンにいるという。
チェレビイの横にいるんだと伝えると
「チェレビイに一人で相手してるんですか!?
 いやー・・・
 いやー・・・
 いやー、頑張ってくださいとしか言いようがないですね~」
と彼は言う。

そうなのか?
チェレビイって、もしかしてしつこい人?
・・ちょっと不安になってきた。

どうやってこの場を逃れようか考える。

「夕暮れまでにいろいろ撮影しなければいけないんだ」
とか適当なこと言ってみる。
チェレビィも理解してくれて、何とか家を出れた。

晩御飯の時間。

昨日のオタクの日本人女子が今日もとばしていた。
わからないトルコ語は辞書を取り出して「この辞書必須。」とかいいながら
すべて調べようとしてくれる。
それでも分からなければ
ガックシのボーズも鮮やかに使いこなす。
僕は日本人なので「ああオタクな方ね」とすぐ分類できて楽しめるが、
他の人達は若干ひきぎみだった。

しばらくしてヤスミンが「おじさんの家に遊びに行こう」と言うので、
ヤスミンの家族と全部で7人ぐらいでぞろぞろ出掛けて行った。

ヤスミンのおじさんの家にぎゅうぎゅう詰めになった僕らは、
トルコ版「クイズミリオネア」を見て、
わけわからないまま「Aが答えだ、Bが正解だ」とか言いながら、
ダラダラ時間を過ごす。

チァイを3杯ぐらい飲み終わったころには、
トルコ音楽にあわせてダンスを踊る番組が
テレビで流れていた。
「ソウルトレイン」のトルコ版みたいな感じ?

テレビを見ながら皆微妙に盛り上がってきて、
「お前踊れ」みたいな空気になってくる。
僕は、俺の生き様みとけよとばかりに
見よう見真似でトルコダンスを踊る。
合わせてヤスミンの叔父さんも踊る。
叔父さんと見つめ合いながら小粋なステップ。
しゃなり、しゃなり、へいへいへい。
変なノリで盛り上がる。
楽しい。
宴は終わり、また寒い道を歩いて宿へ戻った。

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このページは、hornedが2006年4月 1日 12:10に書いたブログ記事です。

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