せみな

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先週行ったセミナーのこと書きます。

このセミナー行きました。
ウチの会社もしゃべるというので撮影に行ったのだけど、
まあそれはおいといて、第一会場のセッションの内容をずっと見れたので、
それがなかなかおもしろかったです。

まず、クリエイティブコモンズについて。
クリエイティブコモンズって
オープンソースがもてはやされた流れで出て来た
ちょっといい感じの著作権管理っていう印象しかなかったけど、
Web2.0と合わせて考えると、結構深みがありました。

ローレンス・レッシグさんが言うには

RO(=リードオンリー)の文化と
RW(=リード・ライト)な文化があって、
今あるコピーライトの考えはROの方にしか適用できない。
RWな経済やコンテンツ文化(remixカルチャーとか)を大きくしていくには
クリエイティブコモンズのようなのが必要だ、

というような講演でした。かなりざっくり書きましたが。

で、具体的なccMixterとかの話になりました。
そこで、中野裕之さんの話では、

実際にccMixterのリミックスを通じてteruというミュージシャンと出会い、
仕事も一緒にするようになった。
ccMixterで一番感動したのは、いいなと思ったら、メール送るだけで
すぐにその曲の使用許可の値段交渉に入れるというところだ。
インディペンデントなアーティストのプロモーション活動なんかには、
クリエイティブコモンズを使ったコンテンツ制作というのは、すごく適している。

次はccMixterの映像版を作りたい。
4tトラックいっぱいの映像ソースがあるが、それを全部ネットにアップする。
1カット撮るのに何百万もかけた映像もあるが、
CMとかでは5秒ぐらいしか使わずに
ほとんどお蔵入りになるので、アップしたほうが良い。

て感じでした。

あと、ちょっと最近流行っているMicroformatsの話もあって、
それに関連して「bundle / unbundle」という話が盛り上がってました。
要は「データ解析の仕組み」と「データ」を一緒くたにするか/切り離すべきか、
みたいな話題で、最終的には、それは利便性/堅牢性のトレードオフによって
決まるんじゃないかいう話でした。
アプリケーションについてもその話題は及んで、
Mozillaはクリエイティビティを追求するあまりbundleしすぎたけど、
Firefoxになってからは8割以上のユーザが求めないとbundleしない、とか。

「bundle / unbundle」という観点で考えてみたらFlashとかつらいなぁ。
いちおうFlashもXMLを解析できたりするけど、もっと開発のレイヤーをうまく
わけれるような構造がないと、ヤバイんじゃないかと思う。
そのあたりMSのSparkleはうまくやっているという噂も?
ActionScript3.0とか、絶対アニメーションを作る気にならないし、
じゃあアニメーションを作る人はActionScript2.0を使うとすれば、
スクリプトのバージョンによってそういう切り分けがされてしまうのって
どうなんでしょ。

Web2.0って結構分かった気でいたけど、いろんな切り口があって
思ったより奥が深いなと思った。
たぶん僕はまだ全然その本質が見えてないっぽい。

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このページは、hornedが2006年10月 3日 02:11に書いたブログ記事です。

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