引っ越したばっかりであんまし音楽を聞く環境が整ってないので
Macに入ってるMP3ばっかり聞いてる。
TSUTAYAで大量に借りて全部MP3化したオザケンとか
ピチカートとかフィッシュマンズとか「それ系」の
良質Jポップにひさしぶりにハマる。だいぶ疲れてるのかしら。
前テレビである女優が、好きな人の無精ヒゲはカワイイが
そうでない人の無精ヒゲは気持ち悪いだけと言っていた。
なんとなく分かる気がする。
ビールが苦いとか、そういうネガティブな要素を
楽しめるようになるのが大人のセンスというものだろうが、
そういうネガティブな要素を楽しむ行為の前に
すでに選別が存在することも忘れちゃいけない。
オザケンの歌はやっぱりへたくそで、オザケンに興味ない人からしたら
ただのマイナス要因でしかないけど、
オザケンを好きになってしまった人からすると
聞けば聞くほど無精ヒゲのようにかわいらしい。
そういう隙間のようなものを本能的に自覚的に作り出せる人を
センスのある人というのかもしれない。
センスある人というのは天性の人のようで
憧れても近づけないような気もするが、
毎回アルバム毎に変わる曲風を聞くと、
自己摸倣という成功者にとってやっかいな問題に取り組む
一人のヒトの姿も見えてくる。
いや、前の作風なんて、もともと気にしていないだけかもしれないし、
結局ホントのところは分からないのだけど。
まだ部屋に山積みの段ボールをたたみながら
聞くオザケンは、甘さが空虚にからまわりして
リアルがどんどん薄っぺらくなっていくような。そんな気分。
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